1916年、牛込濠に東京最古のボート場、「東京水上倶楽部」がオープンしました。
オープン当時の濠は3m下の水底まで透き通り、ゆらぐ藻の上にいる手長海老を眺めることができました。
ボートからの光景には、自然の美しさがあふれていたのです。
しかし、時代の波が少しずつ世の中の風景を変えていきます。
高度経済成長による都市開発の勢いに多くの濠は埋められ、牛込濠の清らかさも徐々に失われていきました。
いつしか、ボートを利用する人までもが次第に減ってしまったのです。
時は流れて1996年、東京水上倶楽部の経営と共に新たに生まれた、レストラン「カナルカフェ」。
「多くの人に、外濠の自然を楽しんでもらいたい」
「長い歴史を歩んできたボート場までもが時代の流れに奪われてはいけない」
「レストランとして、ボート場として使い続けることで、牛込濠の歴史を未来に繋げていきたい」
レストラン創立にはそのような想いがありました。
レストラン誕生から現在まで、カナルカフェは様々な環境保護活動に参画しております。
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外濠の浄化活動として、NPO法人「日本橋川・神田川に清流を
よみがえらせる会」と共に行った外濠へのEM団子の投入。 -
ボート場オープン当初には当たり前のように生息していた
「ヘイケボタル」を取り戻すための、一連の活動やイベント。 -
外濠の水辺に咲く美しい桜を守るための、葛の伐採などの桜の保全活動。
そのほかにも、東北大震災被災者の方々へのボート営業を通しての義援金活動など、様々なかたちで社会貢献を行ってまいりました。
透き通るほどに美しい、牛込濠。
都心の水辺に咲き誇る、桜。
レストランとして、ボート場として、美しい風景を守るための活動をこれからも続けてまいります。